source.txtの書き方

source.txt一つが問題セットに対応します。問題セットの考え方は dotCampusの資料をみてください

ファイル全体に影響のある指示

#T タイトル

source.txtの最初の行です。問題セットのタイトルを指定します。dotCampus自体の問題セット管理は、この名前とは関係なく内部的な一連番号で行っているようなので、重複したところでシステム的な問題は生じません。しかし、ユーザーに見える名前はこの名前だけですので、適切な名前をつけないと後で大変なことになります。

dotCampus5で問題セットに追加属性がつけられるようなったので、過去のデータとの互換性をとりつつ追加属性を定義できるように、#T行には@+属性名を追加で書けます。互換性のために、問題セットのタイトルは #Tの直後にあると仮定しています。

@Note
教材についてのメモを記入します。
@FY
年度を半角数字で設定します。無指定の場合は処理時の年度を自動的に入れます
@Name
科目名を入れます
@Tag
問題セットのタグを指定します。複数指定可能です

具体的な例はこんなかんじ
#T 問題セットだよ @Note サンプルです @FY 2016 @Name 経済情報処理I @Tag Excel @Tag Pivot

個々の問題に関する指示

問題と問題の区切りは空行です。空行があると、そこまでで問題1つとして処理し、新しい問題の処理を次の行から始めます

#C 見出し

穴埋め問題で、問題文の前の解答指示(たとえば「空所を適切な語で埋めよ」のような)を書くために使います。穴埋め問題以外では使えません。また、#Cがある問題で選択肢を表す#Sや#Aが含まれていた場合はエラーになります。また、携帯では穴埋め問題は使えません。

#Q 問題文

問題文を指定します。#Qは1つの問題に何回出ても構いませんが、表示する際には #Qで区切った行ごとに<BR>が入ります。積極的に改行する理由がなければ、一つの #Qでだらだら書けば表示端末の都合で勝手に改行します。携帯の場合は、埋め込んだHTMLタグがエスケープされてしまうので、1つの#Qでだらだら書いてください。穴埋め問題の場合は、ここで書いた文章の中で穴を開けたい部分を[]で囲みます。正解は[]内の文字列をシステムが自動的に持っていきます。

#A 正解選択肢

正解の選択肢です。定義により1つの問題につき最低1つは必要です。2つ以上の #Aがある問題は、自動的に複数回答の問題として処理されます。システムに登録する際に全ての選択肢は自動的にシャッフルしますので、「正解を作成しわすれた」というトラブルを避けるために一番最初の選択肢を正解にしておいても問題はありません。

#S 誤答選択肢

誤答の選択肢です。別になくてもシステム側は何も言いませんので、問題作成者の都合でいれてください。

#G 解説

テストの設定で、学生が正解、解説を表示できるようにしてある場合に表示される解説文です。別になくてもシステム側は何も言いません。

#P 配点

当該問題の点数です。dotCampusは問題作成時に配点を与えておくというシステムなので、一応用意してあります。省略時は自動的に1点が割り当てられます

#I イメージファイル指定

dotCampusの持っている機能として、問題文の辺りに表示する画像を指定します。dotCampus側では画像のサイズやフォーマットについて細かいチェックはしていないようなので、問題作成者が学習者の表示環境に留意して作成する必要があります。特に携帯の場合は注意が必要です。なお、ファイル名は英数字で指定する必要があります。

#F 添付ファイル指定

dotCampusの持っている機能として、問題文の中に1つだけファイルを添付できます。ファイル名はエンコード関係が面倒なので、英数字で指定しないと多分はまります

拡張機能

dotCampusの機能として表示できる画像は、1問につき1つだけで、しかも選択肢や解説のなかに画像を入れることはできません。本システムでは、dotCampusではないシステム上に画像ファイルをおいて、その画像に対するリンクを文章中に埋め込むことで無理やり表示するという強引な手法をサポートしています。これらの機能が使えるのは、#C, #Q, #S, #A, #Gの中だけです。

当然のことながら、この機能はdotCampusのバージョンアップなどに伴い使えなくなる可能性があります。また、携帯電話からのアクセスでは埋め込んだタグがdotCampus側でエスケープされてしまっているため使えません。あらかじめご了承ください。

\f{画像ファイル名}

文章中に画像ファイルを指定します。実際にはHTMLのタグに展開されます。ここで指定する画像ファイルは、処理用データとして与えるzipアーカイブのなかに入っている必要があります。zipアーカイブの中身はすべて同じディレクトリに展開されるので、画像ファイルもパスなどは無しのファイル名だけです。またインライン表示が前提なので、サイズ制限もシステム側で行っています。

\t{pLaTeXコマンド}

文章中にpLaTeXコマンドを指定します。ただし、簡単な数式を埋め込む程度のことを意図しているため、利用可能なpLaTeXコマンドは著しく制限されています。複雑なものを使いたい場合は、お手元で画像にした上で\f{}を使って埋め込むようにしてください。

内部的にはテキストスタイルで処理します($ ... $で囲まれた数式)。出力フォーマットが気に入らない場合は、適当に\displaystyleなどでコントロールしてください

\i{}, \b{}, \u{}

HTMLの対応するタグに変換されます。\i{}がイタリック、\b{}ボールド、\u{}がアンダーラインです。

\l{url|リンク対象文字列}

文章中に外部リンクを埋め込みます。urlとリンク対象文字列の間の区切りは|です。もしurlだけが指定されている場合は、urlをリンク対象文字列として埋め込みます。target="_blank"になっているので、毎回別ウィンドウを開きます。

サンプル

#T 第1回小テスト用練習問題 @Note 市場の基礎 @FY 2015 @Name 経済入門 @Tag 競争市場 @Tag 経済成長
#Q ある価格の下で財の供給量が人々の欲する量を上回る場合、その財の市場で超過(    )が存在するという。
#A 供給
#S 需要
#S 価格
#S 市場
#S 均衡
#G ある価格に対応する需要曲線上の点(需要量)と供給曲線上の点(供給量)を比べたときに供給量が多いときは「超過供給が存在する」と呼ぶ。
#P 1
#I fig.1

#Q ある国の前年のGDPが150兆円であった。この国が前年に比べて4%の経済成長を遂げた場合、
#Q この国の今年のGDPは(    )兆円である。
#A 156
#S 600
#S 6
#S 154
#S 144
#G 前年比の経済成長率は、\t{\frac{今年のGDP - 前年のGDP}{前年のGDP}}で定義される。これを今年のGDPについて解くと、\t{今年のGDP = (1+前年比の経済成長率) \times 前年のGDP}となる。この式に値を代入すると156兆円が得られる。
#P 2

#Q Excelを使ってグラフを描くときに使うボタンはどれか?
#A \f{graph_b.jpg}を使う
#S \f{sort_b.jpg}を使う
#S \f{sum_b.jpg}を使う
#S \f{bold_b.jpg}を使う
#S \f{center_b.jpg}を使う
#P 1

#C 需要の価格弾力性に関する次の説明文中の空欄A、Bを適切な語でうめなさい。ただし、Aは(大きく、小さく)のいずれか、Bは(0、1、無限大)のいずれかである。
#Q 縦軸に財の価格、横軸に財の需要量をとり、需要曲線が右下がりの直線として表される場合、価格が上昇するにつれて需要の価格弾力性は(空欄A)[大きく]なる。また、その需要曲線上のある点を中心に需要曲線を回転させて、需要曲線の傾きを水平に近づけると、その点における需要の価格弾力性は(空欄B)[無限大]に近づく。
#P 1