例題では呪文のような計算式を説明せずに入力したが、ヘルプで VLOOKUPを調べると次のように書いてある。
書式
VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索の型)
VLOOKUPは 4つの引数を取る。最初の引数は「検索値」と書いてあるが、要するに調べたい表のキー項目として使う値を入れろということである。上の例題では、ここには会社コードが入っているセルに対する参照が入力されていたので、1000であればたぬき産業の行をまず検索してほしいということを意味する。
2番目の引数は「範囲」である。これは、調べたい表全体を範囲として指定する。この際、キー項目が選択した範囲の一番左側の列になるよう指定することに注意。VLOOKUPは、「検索値」で指定された値と、「範囲」の一番左の列の値を比較して、一致した行を探す。
3番目の引数は、「列番号」である。これは、1番目と2番目の引数で、範囲の中の行が1つ決まったら、その行の中の何列目のデータをVLOOKUPの戻り値として使うかを指定する。キー項目の列が1列目で、順次右に行くに従い列番号は増える。
4番目の引数は「検索の型」であるが、キー項目を使って表をつなぎ合わせる場合は FALSE を指定すると覚えておけばよい(それ以外のケースは9.2であつかう)
例題1で使ったケースのセル D22には
=VLOOKUP($A22,$A$12:$D$17,4,FALSE)
と書いてあった。これを図示すると以下のようになる。
1つずつ説明すると
上の例では、検索範囲(,$A$12:$D$17,)の一番左の列で値が 1000なのは 「1000 うどん製造販売 1000 20」の行である。この行の中で4列目の値は「20」なので、関数の戻り値としては 20を返すことになる。