2007年12月26日に、グーグルで「厚生労働省」を検索すると検索結果の上位に厚生労働省のWeb(http://www.mhlw.go.jp/)とは無関係な台湾のホームページ翻訳サイトが出てきていることが話題になった。
技術的な観点から言えば、機械的にページを収集し、インデックス化して順序を付けるシカケの何かが当該翻訳サイトを上位に持っていってしまったというだけだが、このような現象が実際に起こっているということについては検索サイト利用者は十分承知しておく必要がある。今回はたまたま何の悪意もない翻訳サイトだったため実害は生じなかったが、悪意のあるサイトに誘導されてしまった場合は何が起きるか見当もつかない。検索した結果表示されているページのURLを見て、本当にそのサイトが本物であるかどうかを判断する程度は現在のネット利用者としては最低限の常識といえるだろう。単に検索結果の上位をクリックして鵜呑みにするのではサル以下。
図1. その日の google検索結果(クリックすると PDFファイルが開きます)
図2. googleでトップに出ていたページを開いたもの。右上に翻訳用のウィンドウが出ていることと、事態に気づいた厚生労働省が追加した「※ご注意ください」という文面に注意(クリックするとPDFファイルが開きます)
図3. これがその日の本物の厚生労働省のページ。右上に出ているURLが http://www.mhlw.go.jp/ になっていることに注意(クリックするとPDFファイルが開きます)