神奈川大学 経済学部
2012年度経済情報処理II

第7.9課 計算式の練習問題

データファイル(data79.xlsx

練習問題1 名目GDPと実質GDP

名目GDPと実質GDPシートに入っている名目GDPデータとGDPデフレータを用いて、

  1. 実質GDPを計算しなさい。
  2. 名目GDPと実質GDPを同じグラフ上に図示しなさい。

【復習】名目GDP、実質GDP、GDPデフレータの関係

名目GDP
各時点の価格によるGDP(=物価変動の影響を含むGDP)
実質GDP
基準年(ここでの数値例では2005年)時点の価格によるGDP
=2005年から物価が変化しなかったとした場合のGDP
=物価変動の影響を取り除いたGDP
GDPデフレータ
基準年の価格=100として、各時点の価格を指数化したもの

練習問題2 GDP成長率の計算

GDP成長率シートに入っている名目GDP、実質GDP、GDPデフレータのデータを用いて

  1. 名目GDP成長率を計算しなさい。
  2. 実質GDP成長率を計算しなさい。
  3. GDPデフレータ成長率(=物価上昇率)を計算しなさい。
  4. 実質GDP成長率と物価上昇率を積み重ね棒グラフで図示しなさい。
  5. 上と同じグラフに、名目GDP成長率を折れ線グラフで追加しなさい。

【復習】成長率の計算

【復習】名目成長率、実質成長率、物価上昇率の関係

練習問題3 GDP成長率と完全失業率

GDP成長率と完全失業率シートに入っているデータを用いて

  1. 実質GDP成長率を計算しなさい。
  2. 完全失業率を計算しなさい。
  3. 実質GDP成長率を横軸、完全失業率を縦軸にとった散布図を作成しなさい。

【復習】完全失業率の計算

完全失業率=完全失業者数÷労働力人口

労働力需要は派生需要なので、景気が良くなれば増え、悪くなれば減る傾向がある。

練習問題4. 世界各国の GDP比較

GDP国際比較シートに入っている2006年のGDPデータ(世界銀行推定)を用いて以下の作業を行いなさい。

  1. 一人当たりGDPを計算しなさい。
  2. GDP総額を横軸、と一人当たりGDPを縦軸にして散布図にしてみなさい。

練習問題5. 日本のGDP内訳

GDPの内訳とシェアシートに入っている2007年の日本の国内総生産(名目値)を用いて、以下の作業を行いなさい。

  1. 民間投資、政府支出、純輸出の欄(黄色く着色してある)が抜けているので、適切な計算式を入れて計算しなさい。
  2. 民間最終消費支出、民間投資、政府支出、純輸出がそれぞれ国内総生産に占めるシェアを計算し、表示形式は%表示で小数点以下2位まで表示しなさい。

【復習】シェア(構成割合)の計算方法

シェアは、ある項目が全体の合計に占める割合のこと。

上の例で言えば、例えば政府最終消費支出が国内総生産に占めるシェアは、政府最終消費支出÷国内総生産=905470÷5157325=0.175569699となる。パーセント表示にすると17.5569699%、小数点以下2位までの表示にすると、17.56%となる。

全体の割合を求めるには? → Excel編 Q19

数字に「%」をつけて表示するには? → Excel編 Q6

小数点以下の表示を統一するには? → Excel編 Q6

練習問題6 おむすびの売り上げ分析

おむすびシートに入っているおむすびの単価と店舗ごとの売り上げ個数を用いて以下の処理を行いなさい。

(1)おむすびの種類ごと、店舗ごとの販売個数合計を計算しなさい(SUM関数を使うこと)
(2)おむすびの種類ごと、店舗ごとの販売額を計算しなさい(おむすびの単価が変わっても対応できるように、計算式の中で使う価格は、表中の「単価」欄を参照するように計算式をつくること)
(3)おむすびの種類ごと、店舗ごとの販売額シェアを計算しなさい。ただし表示形式は%表示とし、小数点以下1位まで表示すること。

個数
種類 単価 浅草店 上野店 神田店
おかか \100 32 22 38
\100 42 38 32
\100 35 33 38
五目 \100 44 42 44
赤飯 \100 38 35 26
シーチキン \100 26 21 35
おこわ \100 37 29 21

練習問題7 ローン返済

ローン返済シートに入っているデータを用いて、年間の利子率、借入額、年間の返済回数、1回あたりの返済額を与えた時に、借入金がなくなるまでの期間と返済額の合計を求めなさい。ただし、返済は各期の終わりに行われると考える。つまり、t期の期首残高は、t-1期の期末残高−1回あたり返済額 +t-1期の期末残高×利子率÷年間返済回数 で計算するものと仮定する。(ヒント:返済額の合計を計算するには SUMIF関数を使うとよい)


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