神奈川大学 経済学部
2015年度経済情報処理

第5課 電子メールの送信・受信・返信・ファイル添付

「しろやぎ」は帰ってきました。

第4課の目標

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準備問題

1. WebStationにアクセスして「事務からのお知らせ」を確認し、JINDAIメールで使うメールアドレスとパスワードを確認しなさい(→WebStation

2. インプットメソッド(input method)を OFFにしてから、すべて半角文字で、自分のメールアドレスを正しく入力してみなさい

赤字表示は入力をチェック!

インプットメソッドを OFFにしてから、すべて半角文字で、と入力してみなさい

赤字表示は入力をチェック!

0. メールアカウントの設定

Step 1. Outlook 2010を起動する

デスクトップあるいはスタートメニューからのようなアイコンを選び、ダブルクリックしてOutlook 2010を起動する。初回起動の場合は、以下のような画面が表示されるので[次へ]をクリックする。

※普通にOutlook 2010が起動してしまった場合(以前から使っていた人はこうなる)は、[ファイル]-[情報]-[アカウントの追加]を行うと、Step 3の画面になる。

Step 2. 電子メールアカウントを設定することにする

電子メールアカウントを設定するか? と聞かれるので、「はい」を選択して[次へ]をクリック。

Step 3. アカウント情報を入力する

以下のようなアカウント情報入力画面が表示されるので、(1)から(3)の項目を入力する。

(1)メールの送信者として表示される名前を入力する

(2)電子メールアドレスを入力する

(3)JINDAIメールのパスワードを2回入力する

Step 4. しばらく待つ(時々Step 4.5)

Step 4.5 「Windowsセキュリティ」という画面が表示されたら、JINDAIメールのパスワードを再度入力する

Step 5 「セットアップ完了」が出たらおしまい

[完了]をクリックする

Step 5.5 Outlookの再起動

Step 6. メール作成の形式をテキスト形式にしておく

HTML形式のメールは表現力があって便利だが、相手の環境次第では読めないこともある
相手が読めないメールは意味が無い。相手の環境が分かっている場合は別だが、第一選択肢としてはテキスト形式のメールが無難

(1)[ファイル]タブから、[オプション]を選ぶ

(2)オプションの中から[メール]を開き、「メッセージの作成」のなかでメッセージ作成形式を「テキスト形式」にしておく

(3)[OK]をクリックして終了

Step 7 余計なオートコレクトを解除しておく

Outlook 2010は入力した文字を「英語だったらこうだよね」という感じで勝手に修正する機能がonになっている。日本語メインで使っている場合は、便利なケースより邪魔なケースの方が多いので切っておく → Outlook 2010でオートコレクトを禁止する

1 メール送信の練習(1)

以下に指定する内容で電子メールを送信しなさい。

Step 0. Outlook 2010を起動する

デスクトップあるいはスタートメニューからのようなアイコンを選び、ダブルクリックしてOutlook 2010を起動する
以下のような感じの画面が出れば多分大丈夫

Step 1. メール画面を開く

Outlookには大きく分けると[メール]、[予定表]、[連絡先]、[タスク]の4つの機能がある。
ここではメールを使いたいので、画面左下のメニューから[メール]をクリックして、メール画面を開く

Step 2. [ホーム]タブの-[新規作成]グループから「新しい電子メール」をクリックする

この操作で、新規メールを作成するための画面が開く。

Step 3. メールを書く

赤で囲んだ入力欄は、どのようなメールであっても必ず記入すべき項目。
「普段件名なんていれたことないよ?」という人は、Tips: 友達との携帯メールと普通の電子メールとの違いを読もう。

Step 4. 必要な情報を記入する

宛先: 

件名: 電子メール送信練習中の○○○○です

※○○○○のところには自分の名前を入れる

本文: 以下のような文章を入力する。ただし、以下の点に注意する

できあがりはこんな感じになるはず。

Step 5. 送信ボタンをクリックしてメールを送る

画面左上にあるボタンをクリックすると、メールが送られる。これで送信は完了。しばらく待つと、自動的に返事が返ってくるはず。

2 メール受信の練習

3 メール送信の練習(2)

メール送信の練習(1)と同じように、下記の手順でメールを送信しなさい。注意点も練習(1)と同じ

宛先: 
件名: ○○○○です。自己紹介のメールです

本文:

※名前やメールアドレス、得意な科目は自分のものをいれること。

4 メール返信の練習

5 引用付きの返信の練習

Tips: 友達との携帯メールと普通の電子メールとの違い

携帯で友達とメールをやりとりする際には、

  1. 電話帳にアドレスを登録してあるので、名乗らなくても送信者が誰だかわかる
  2. 友達相手で、やりとりの回数が多いためいちいち挨拶する必要がないし、続きの話なので件名も書かない
  3. 携帯は機種によって画面の幅が違うため、下手に改行を入れると読みづらくなる
  4. 携帯はいつも手元にあるので、メールが届いたらすぐ返事をするのが当たり前

という携帯固有の特徴があるので、「名乗らない、挨拶しない、件名がない、改行しない、待たない」の 5ないメールが多い。

しかし、いままで一度もメールを出したことがない、友達ではない人にメールを送るときにこれは非常にマズい。たとえば就職活動では、会社の採用担当者とメールでやりとりすることが少なくないが、携帯のノリで以下のようなメールを送って採用してくれる会社があったら驚き。

件名: なし
送信日時: 2007/04/13 23:10

こんばわ! 田中です。
来週にある会社説明会というのは、絶対にうけなければいけないのですか? 

件名: なし
送信日時: 2007/04/13 23:13

こんばわ! 田中です。
来週にある会社説明会というのは、絶対にうけなければいけないのですか?返事待ってます

件名: なし
送信日時: 2007/04/13 23:20

こんばわ! 田中です。
来週にある会社説明会というのは、絶対にうけなければいけないのですか?急いでるんでよろしくおねがいします 

名乗らない
「田中です」と一見名乗っているように見えるが、田中さんは日本で4番目に多い名字だったりするわけで「田中です」で誰だか通じるのはよほど親しい人だけ。企業の採用担当者は学生からのメールを何千通も処理しなければいけないのだから、分かるわけがない。「神奈川大学 経済学部 現代ビジネス学科 4年の 田中一(たなか はじめ)と申します」くらいのことは書かないとダメ。
挨拶しない
「こんばわ!」と挨拶しているように見えるが、相手がすぐ読むことが期待できる携帯メールと違って、23:10に送ったメールを企業の人が読むのはおそらく翌日の朝以降であることを考えていないことがあきらか。相手に対する配慮の足りなさを示している。ビジネスメールで「!」を使うというのも普通はない。
件名がない
採用担当者はおそらく日に何百通もメールを受け取っているので、メールの一覧を見た時に内容の見当がつかないメールは後回しにされても仕方ない
改行がない
これは、大した長さのメールではないので改行がなくても実害はないが、パソコンの電子メールソフトには行が長すぎても自動的に折り返してくれないものもある。そのようなソフトを相手が使っていた場合、行が長すぎると非常に読みづらいことになる
待たない
この一連のメールの送信時刻は 2007/4/13の23:10, 23:13, 23:20。相手が夜11時過ぎまで仕事しているかとか、何百通も処理しないといけないメールがあるとか全く考えてない。即座にメールの返信があるのが当然、無ければ怒るというのは若者携帯メール世界だけのルール

警告といいわけ

※※※※ メールに添付されたファイルは標的型攻撃のツールとして使われることが多いため、ファイル添付は使うべきではない ※※※※
※※※※ メールしか方法がなかった時代ならともかく、各種ファイル共有サービスが使える現在では、使うべきではない機能。歴史の遺物 ※※※※
※※※※ ただし、通信には相手がいるし、通信相手がファイル添付してくることは(先方の勝手なので)避けられない。操作方法だけは知っておこう ※※※


6 ファイル(file)をメール(mail)に添付(attach)して送る練習

Step 1. メールを普通に作成する

宛先: 
件名: ○○○○です。来週の資料を添付ファイルで送ります

※○○○○のところは、自分の名前を入れる

本文:

※名前やメールアドレスは自分のものをいれること。○○には、あなたが受講している「経済情報処理I」担当の先生の名前を入れること。
※添付ファイルの素性(どのようなファイルか)は必ず書くこと。添付ファイルを使って悪質なソフトウェアを送りつけるケースは非常に多いので、きちんと説明しておかないとみて貰えない可能性が高い。

Step 2. 添付するファイルを用意する

今回は、こちらで用意しておいたパワーポイントファイルを送ってみることにする。添付するパワーポイントファイルについては、ここを右ボタンクリックしてマイ ドキュメントにダウンロードしておくこと。

Step 3. メールにファイルを添付する

(1)Outlook 2010では、ファイルの添付は[挿入]グループにあるので、をクリックする

(2)ファイル選択ダイアログが開くので、選択したいファイルをクリックしてから「挿入」をクリックする。

(3)正しくファイルが添付できると、件名の下に添付ファイルが表示される

(4)あとは、普通に送信ボタンをクリックしてメールを送ればOK

Tips: 添付ファイルの大きさ

添付ファイルはファイルの中身を全て文字に変換してからメールの一部に組み込んだ上で送信される。大抵の組織、プロバイダ(internet provider)では1通のメールに入れられる文字数やメールボックス(mailbox)に蓄えておける全メールの文字数に制限があるので、あまり大きなファイルを添付ファイルとして送ると

  1. メールの文字数制限に引っかかって送信に失敗する
  2. 相手のメールボックスの文字数制限に引っかかって受信に失敗する
  3. 相手のメールボックスが一杯になってしまって他のメールが届かなくなる→すごく迷惑

ということになりかねない。ファイルの大きさはバイト(byte)という単位で表されるのが普通である。1024バイトのことを 1KB(キロバイト)と呼ぶ、1024KB(=1048576バイト)をMB(メガバイト ※1)、さらに1024MBをGB(ギガバイト)と呼ぶ。実際にファイルの大きさを確認するためには、ファイルのアイコン(icon)を右ボタンクリックして[プロパティ(property)]を選ぶと「サイズ(size)」として表示される。ただし、メールとして送られる時にはファイルを全て文字に変換するため、ここで表示されるサイズの約1.4倍になることに注意。以下の表の「1通あたりの最大サイズ」は変換後(つまり、1.4倍になった後)の大きさである。

サービス提供者によるサイズ制限のほんの一部を下表に示すが、各サービスで制限に違いがあるので「自分が接続しているサービス」「受信者が利用しているサービス」での最大公約数をとらないとメールは正しく送受信できない。また、ここでの表示はあくまでメールの文字数の話なので、添付ファイルの場合は上記のように 1.4という係数を意識する必要がある。

さらに、相手の接続環境にも配慮が必要。携帯電話経由の接続でパケット代が問題になる人もいるかもしれない。添付ファイルを送る際はまず普通の短いメールで相手の環境を確認し、相手の許可を取ってから送るのが無難である。なお、各種「ネチケット」のガイドラインなどでは一律に大きさで基準を設けていたりするが、基本的には送受信する人たちの間で合意があれば(※2)あまり問題は生じない。

プロバイダごとのメールサイズ制限(2015年3月8日現在(※3))

サービス名(※4 1通あたりの最大サイズ メールボックスの最大サイズ
JINDAIメール 25MB 容量は50GB、メールの件数で100万件
@nifty 20MB 5GB
BIGLOBE 100MB 5GB
GMail 25MB(※5 15GB(Googleドライブ、Google+などと共用)

(※1)MBについては、1000×1024バイトの意味で使うこともあるので注意。GBにも同様の混乱がある

(※2)正しい合意をするには送信者・受信者の両方がある程度メールのシカケを知っていないとダメなので、一律で杓子定規なガイドラインにも意味はある

(※3)実際の数値はサービス改訂で随時変更されるため、実際に意思決定する際は各サービスのホームページなどで確認すること

(※4)GMail以外のフリーメールは筆者あてメールでの SPAM率が高すぎるので取り上げたくない

(※5)Googleドライブに置いてあるファイルの場合はもっと大きくてもOK

7 メールに添付されてきたファイルを保存する練習

8 電子メールとセキュリティ

8.1 メールを送ってきたのは誰か?

8.2 添付ファイルの安全性-----大変危険なので、本当は使わない方がいい------

8.3 件名の重要性

件名が問題になった実例

8.4 内容漏洩の危険性

確認問題

1. インターネット経由のメールについての説明として正しいものを選びなさい

  1. メールは確実に相手に届く
  2. 一旦送信してしまったメールを相手に届く前に取り消すのはかなり困難である
  3. メールとして送信できるのは文章だけで、ファイルなどを同時に送ることはできない
  4. 海外へメールを送信するためには総務省から免許を受ける必要がある
  5. 送信したメールの内容は受信者以外見ることができない

2. 受信したメールの表示が太字になった。理由として正しいものを選びなさい

  1. 重要なメールだった
  2. 転送されてきたメールだった
  3. 返信されてきたメールだった
  4. 添付ファイルがついていた
  5. 受信しただけで未開封のメールだった

3. Aliceが Bobにメールを送り、同時に Bobに知られないように Carolにも同じメールを送る方法として最も適切なものを選びなさい

  1. Bobを宛先に入れ、Carol をそのあとに宛先に入れる
  2. Bobを宛先に入れ、Carol を Bccに入れる
  3. Bobと Carol の両方を Cc に入れる
  4. Bobを宛先に入れ、Carol を Ccに入れる
  5. Bobを宛先にしてメールを送った後で、別のメールとして Carol にも同じ内容を送る

4. 友達からメールが来たので返事をしたが、その後メールがこない。以下の中で一番ありそうなものはどれか

  1. 受信メールサーバーの設定が不適切
  2. 送信メールサーバーの設定が不適切
  3. 自分のメールアドレスの設定が不適切
  4. あなたの書いた返事の内容が不適切
  5. メールアカウントの設定が不適切

5. レポートをメールで提出する場合、以下の件名のうちどれが最も好ましいか

  1. 至急!
  2. すいません〜見てください
  3. 経済情報処理(月1)レポート(20159999999 神奈川さくら)
  4. 大変お待たせしました
  5. おしえてください

6. 受信したメールに返信する場合の説明として間違っているものを選びなさい

  1. 返信には元の文章を自動的に引用することができる
  2. 返信すると、受信したときの件名に Re: がついたものが自動的に表示される
  3. 返信すると、受信したメールが自動的に削除される
  4. 宛先だけではなく、Ccの人にも同時に返信する機能がある
  5. 返信時に新たに Bccを追加することができる

7. メールの利用方法として正しいものを選びなさい

  1. 知らせたいことがあるので、沢山のひとを宛先に入力してメールを送る
  2. 必要なファイルであれば、数百メガバイト程度のデータならメールでおくっても問題ない
  3. 文字数の節約になるので、カタカナはできるだけ半角カタカナで書く
  4. 相手の顔が見えないので、メールでやりとりするときは誤解がないように表現には十分注意する
  5. メールは気軽なモノなので、誰にでも宣伝メールを送ってもかまわない

8.「ウィルス情報です。できるだけ沢山の人に転送してください」というメールが友人のアドレスから送られてきました。対処方法として適切なモノを選びなさい

  1. 知っている友人全てに転送する
  2. ゴミ箱に捨てる
  3. 家族に転送する
  4. ホームページに書いて周知をはかる
  5. 警察に通報する

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