Tips: Web検索で出てきた情報をチェックする
- Web検索でページをリストアップする順番は、内容の正確さや公正さとは無関係
- 誰が書いたか分からないWebページは、論理的には道ばたで拾ったチラシの裏に書いてある落書きと同じ。鵜呑みにするのは馬鹿
- Webページがすべて善い目的のために作られているわけではない→悪い目的のページもたくさんある
- 検索の結果出てきたWebページの内容は自分で評価する必要がある
- 評価できない分野のことをいきなりWeb検索で調べるのは無謀→せめて本の1冊も読んでアタリをつけてから
- 複数の情報ソースを比較して検討する→検索結果の最初のページだけ見るのは論外
- 多くのWebは特定の意図で作成されている→現在の検索目的とその意図は一致しているのか
- 「誰が」「何のために」「どういう立場で」書いたページなのかを必ず確認する
- 確認できたから内容を鵜呑みにしていいわけではない
- 確認できないページを信用する根拠はない
1.1 ページの作成された目的を読み取る
- 企業広告ページ
- 企業がWebを作成する際、当然のことながら企業の広報活動の一環として作成する
- 製品・サービスを売るためのWebに記載された内容は、記載の範囲では真実である可能性が高い
- しかしその会社の競合他社製品・サービスについてはわざわざ記載しないのが自然
- 主張だけを書いてあるページ
- Webページは誰でも自分の意見を公開できる場
- 書いてある内容が正確・公正・中立である保証は全くない
- 悪意をもってだますことを目的としているページ
- Phishing(フィッシング)のように、直接金銭的利益を得られる情報(クレジットカード番号や銀行のアクセスコードなど)を入力させてだまし取ることを目的とする
- 悪意のあるプログラムをインストールさせることを目的とする
- 情報提供・啓蒙ページ
- 多くの善意ある人が作成したページ
- 善意があるから正しい情報というわけではないところが難点
- お互いにコピーしあって作成する善意(?)の人が多いので、誰かが書いた誤りが随所で見られるケースも
1.2 誰が書いたかを確認する
- 書いた人が明確なページ
- 署名があり、書いた人の実在が別の方法で確認できる
- →書いた人がページの内容についてどの程度しっているか確認可能
- 書いた人が分からないページ
- 世の中のWebの多くのページ
- 書いた人がページの内容をどれくらい知っているか不明なことが多い
- 一般的には鵜呑みにしない方がいい
-
1.3 情報が信用できるか評価する
- どこから情報を得たか明記してあるか
- 書いた人のオリジナルの意見であるとしたら、意見の前提となる事実は十分記載されていて妥当か
- 参照してる資料はオリジナルの資料か。たとえば、統計データだったらその統計を作成した組織が公表している資料を直接使っているのと、誰かが加工した結果を孫引きするのでは信頼性が違う
- 同じようなテーマについて書いてある他のページと比較して著しく異なることが書いてないか
- 他の人の書いたものを勝手にコピーしたと思われるページが検索結果としてまとまってでた場合は、同じようなことが書いてあるページが多いからといって安心できない
- 掲載されているサイトがどのような性質のものかも重要
- 府機関サイト(go.jp)で、当該機関が所轄している事業に関してはそんなに極端な間違いは書いてないと予想できる
- 大学サイト(ac.jp)は意外にアテにならない。学生のレポートがヒットしたりするので
- 企業サイト(co.jp)は玉石混淆。会社の方針次第なので鵜呑みにするのは危険
- 個人が作成しているページ(ne.jpやor.jpが多い)は全く予想不能。すばらしいページもあれば、どう考えてもおかしいことを書いているページのたくさんある
1.4 当たり前のことを当たり前に
- 誰が書いたかわからないページの内容は、論理的には道ばたで拾ったチラシの裏の落書きと同じ
- 「道で拾ったチラシの裏の落書きにこうかいてありました」と鵜呑みにする奴はいない
- 信じてしまう前に、裏をとる習慣を身につける
- 裏を取るには、ある程度その分野に関する知識が必要。全く不案内な分野をWeb検索で調べるのは無謀