神奈川大学 経済学部
2008年度経済情報処理II

第2課 とにかく一通り使ってみる

第2課の目標

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準備問題
例題用データファイル(data01.xls)を右ボタンクリックでダウンロードして保存しておく。

例題1. Excelをとりあえず使ってみる---簡単な集計とグラフ---

Step 1. 表にデータを入力する

Step 2. 列幅を調整する

行・列の幅を変えるには? → Excel編 Q6

手順

  1. マウスポインタを列見出に持っていき、B列とC列の区切りのあたりに持っていく
  2. するとマウスポインタの形状がのように変わる
  3. マウスポインタの形状が変わったところで、マウスの左ボタンを押したままでマウスを左右に動かすとB列の幅がそれに伴って変わる
  4. 適当な幅になったところろで左ボタンを放す
  5. 同様にA列とB列の間に持っていき、A列の幅を狭くする

※各列の幅は別々に管理されているので、A列とB列の間でA列を狭くしてもB列の幅には影響しない

Step 3. 罫線を使って表を見やすくする

罫線を付けるには? → Excel編 Q15

  1. セルB4をクリックする。
  2. マウスの左ボタンを押したまま、セルC11にポインタがくるまで移動する。
  3. マウスの左ボタンをはなす。
  4. ツールバーの罫線のところを選択する。罫線の種類は小さな逆三角マークを押して種類の一覧を表示して、そのなかから格子を選ぶ
  5. 罫線が引けた

*1)Excelでは長方形のセル範囲を表すため、左上のセル番地 : (コロン)右下のセル番地 という表記を用いる。 B4:C11と言ったら、 左上がセルB4、 右下がセルC11であるような長方形範囲を表していることになる(色がついてたり、枠がついていたりするのは本資料での説明上の都合。実際のExcelではつかない)

Tips. 長方形範囲の選択

Tips: 罫線を消したいとき

罫線を消したいときは、罫線を消したい範囲を選択したあとで、ツールバーから罫線ツールを選び、左上の全て点線になっている「枠なし」を選べばよい

Step 4. 「旅行先アンケート」という標題の文字を大きくして目立つようにする

文字書式を変えるには? → Excel編 Q7

  1. セルA1をアクティブセルにする
  2. WordやPowerPointと同様に、ツールバーにあるフォントサイズツールを使って文字サイズを大きくする。ここでは24ポイントにしてみよう

Tips: ツールが隠れてしまったとき

Excelでは画面の幅が狭くて全てのツールが表示できない場合、使用頻度が低いツールはツールバーに並ばないで見えなくなってしまうことがある


フォントサイズツールがツールバーにない!

このようなときには、ツールバーの右端に出ているをクリックすることによって、折りたたまれているツールバーの内容が表示される

Step 5. 表に入力したデータをつかって、Excelに合計を計算させる

合計、平均を求めるには? → Excel編 Q20

  1. C11をアクティブセルにする
  2. ツールバーのをクリックする
  3. 以下のような画面になることを確認する。これで、セルC11に「範囲内の数値の合計を計算する」関数 SUMが自動的に入力される。この例では、範囲 C5:C10に入っている数値を合計する計算を行う関数が入力されている(*2
  4. Enterキーを押すと、セルC11に計算結果が表示される(*3

*2)上記のような方法でツールを使って計算式を入力する際、計算対象となる範囲はExcelが周りのセルのデータを見て自動的に判断している。そのため、時々意図しなかった範囲が計算対象となることもある。必ず「どの範囲を計算対象としているか」を確認すること

*3)Excelでは、計算式を入力してあるセルであっても通常はその計算式から得られた結果(数値のこともあれば、文字列のこともある)が画面上には表示されている。セルをダブルクリックするなどの方法で編集モードにすれば計算式が表示される

Step 6. 表に入力したデータを使って、グラフを作成する

グラフを作成するには → Excel編 Q33

分類名とパーセンテージが付いた円グラフにするには → Excel編 Q44

  1. グラフにしたいデータの範囲B4:C10(*4)を下図のように選択する
  2. ツールバーにあるグラフウィザードのボタンをクリックする
  3. グラフの種類を選択する(*5)。ここでは「ドーナツグラフ」をクリックして選ぶ。種類を選択したら [次へ]をクリックする
  4. データ範囲とグラフのプリビューが表示されるので、確認したら[次へ]をクリックする
  5. グラフのタイトルを入力する。最初はデータ範囲として選択した範囲の先頭行に入っている「回答数」がグラフタイトルとして入っているので、「海外旅行希望アンケート」と入力する(まだ[次へ]はクリックしない)
  6. [データラベル]のタブをクリックする
  7. 「パーセンテージを表示する(P)」を選択し、[次へ]をクリックする
  8. グラフの作成場所が「オブジェクト」「Sheet1」になっていることを確認する。これはSheet1という既存のワークシート上にグラフを置くという意味。もともとのデータの表を Sheet1に置いているので、その上に一緒にグラフを置きたい。確認したら[完了]をクリックする

できあがり

*4)グラフウィザードで使うデータの範囲にタイトル行を入れておくと、グラフウィザードが自動的にタイトルと認識して系列名などに使ってくれる。ただし、自動認識がうまくいかないこともあるので、その場合はタイトル行を入れずに、データそのものだけが入っている範囲を指定する。

*5)2軸グラフなどの凝った構造のグラフは、最初からExcelに設定されているものであっても[ユーザー設定]タブに入っている。このあたりは[ユーザー設定]という名前からすると少し変。

 Tips: グラフの選択・非選択

グラフの枠に小さな■(サイズ変更ハンドル)が表示されているときは、グラフが「選択されている」状態。グラフの大きさを変更したり、位置を変えたりするときはこの状態でないと駄目

Step 7. 表に名前をつけて保存する

グラフに ftravel という名前をつけて保存する(保存のやりかたはPowerPointやWordと同じ)

Step 8. 表とグラフを印刷する

  1. グラフが選択された状態になっているかどうかを確認する(*6)。もしグラフが選択状態になっていたら、グラフ以外のワークシートをクリックして選択を解除しておく
  2. [ファイル]メニューから[印刷プレビュー]を選ぶ。すると、どのように印刷されるかの状態を表すプレビュー画面が表示される
  3. プレビュー画面の左下を見ると、[現在表示しているページ]/[総ページ数]という形式でページ情報が表示されている。このケースでは総ページ数が2ページとなっている
  4. [次ページ]ボタンを押して2ページ目を確認すると、グラフの右端が次のページに溢れていたことがわかる。これは格好が悪いので1ページに収める
  5. プレビュー画面から[設定]ボタンを押すと、紙の方向などを設定できる画面が表示される。ここでは幅が広すぎたのだから、紙を横向きにして全体を1枚に入れてみる(*7)。「印刷の向き」で横を選択して、[OK]をクリックする
  6. プレビュー画面が再度表示されるので、左下を確認すると 1/1となっている。1枚におさまったので[印刷]ボタンを押してプリンタに出力する

*6)グラフが選択された状態で印刷を行うと、選択しているグラフだけが印刷されてしまう。それはそれで使い道はあるが、今回は表と一緒にグラフを印刷したいので不適切

*7)最終的に作成する資料の体裁によっては、横向きの印刷を使えない場合もある。このような場合には「拡大縮小印刷」で縦1枚、横1枚に収めるように設定すれば自動的に適切なサイズに縮小して印刷可能

練習問題.

(1)例題1で作成した表のデータのうち、ハワイと答えた人の数を85から4にしてみなさい。このとき、合計欄とグラフがどのように変化するか確認しなさい(確認したら、ハワイの数値を85に戻しておくこと)

(2)次のデータをもとに、Excelで表を作り、NTTドコモの契約台数の変化がわかるように折れ線グラフを作成しなさい。その際、以下の点に注意すること

NTTドコモグループ 年度末携帯電話契約台数

年度 契約台数(万)
1995 494
1996 1096
1997 1798
1998 2390
1999 2936
2000 3622
2001 4101
2002 4415
2003 4633
2004 4882
2005 5114
2006 5232
2007 5321

資料:(社)電気通信事業者協会

(4)次のデータを元に以下の作業をしなさい

Tips:  沢山ファイルを作りすぎてごちゃごちゃになったら?

Tips: 隣接していない範囲を選択するには?

隣接していない範囲を選択する際には、まず範囲を選択し、さらにCtrlキーを押したままで次の範囲を選択する

わが国の一般会計歳入の内訳(単位: 億円)

歳入項目 平成元年(決算) 平成20年(予算)
所得税 259955 162790
法人税 183836 167110
消費税 46227 106710
その他租税・印紙収入 111041 98930
特例公債 9689 201360
建設公債 63432 52120
その他収入 42856 41593
合計

資料: 一般会計歳入歳出決算(大蔵省)・一般会計予算(財務省)

確認問題

次のデータをもとに、Excelで表をつくり、入国者の国籍と割合がわかるように円グラフを作成しなさいその際、以下の点に注意すること。なお、データの数値は data01.xls の「外国人の入国状況」シートに入力してある。

日本への正規入国者数(平成17年度)
国籍 入国者数(千人)
韓国 2008
中国(台湾) 1316
米国 854
中国 781
中国(香港) 250
英国 230
フィリピン 221
その他 1768
合計
資料:「外国人の入国状況」(法務省)

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