神奈川大学 経済学部
2008年度経済情報処理II

第7.9課 計算式の練習問題

解答例

練習問題1 予算制約

予算が1万円、財1の価格が1単位あたり 2000円、財2の価格が1単位あたり 500円とする。このとき、購入可能な財1と財2の組み合わせを図示せよ。ただし、予算や財の価格を変えたときには自動的にグラフが変化するような計算式を使うこと(ヒント: グラフは散布図を使う)

練習問題2. 市場均衡

需要曲線が D=D(p)= -4p + 24, 供給曲線が S=S(p) = 4p であるときの市場均衡を図示しなさい(ヒント: グラフは散布図)

練習問題3. 独占市場

需要曲線が D=D(p)= -4p + 24 であり、1個あたりの生産コストは2であるような財の独占市場での独占価格を求めなさい。

練習問題4. 世界各国の GDP比較

下の表は2006年のGDPデータ(世界銀行推定)である。このデータを用いて以下の作業を行いなさい。

(1)GDPと一人当たりGDPを散布図にしてみなさい。
(2)各国通貨表示のGDPと購買力平価表示のGDPを用いて、米ドル 1ドルと同じ価値のある各国通貨はどの程度の額なのか計算しなさい。

国名 GDP(各国通貨表示) GDP(購買力平価表示) 一人あたりGDP(購買力平価表示)
オーストラリア 1,019,371,782,144 728,339,967,891 35,493
ブラジル 2,322,817,875,968 1,708,433,700,992 9,054
カナダ 1,419,660,099,584 1,140,444,868,651 35,030
中国 20,940,700,254,208 10,048,026,349,071 7,660
フランス 1,778,108,203,008 2,039,170,616,592 33,408
ドイツ 2,316,915,703,808 2,616,044,456,798 31,744
インド 41,006,359,642,112 4,247,361,277,452 3,827
イタリア 1,470,449,319,936 1,795,437,300,622 30,654
日本 504,757,508,636,672 4,131,195,483,130 32,385
オランダ 524,165,054,464 592,957,528,639 36,219
ロシア 26,781,100,802,048 1,704,756,200,176 11,974
イギリス 1,272,639,389,696 2,111,580,847,511 34,983
アメリカ 13,201,819,303,936 13,201,819,303,936 44,155

練習問題5. 日本のGDP内訳

下の表は 2007年の日本の国内総生産(名目値)である。このデータを用いて、以下の作業を行いなさい。

(1)民間投資、政府支出、純輸出の欄が抜けているので、適切な計算式を入れて計算しなさい。
(2)民間最終消費支出、民間投資、政府支出、純輸出がそれぞれ国内総生産に占めるシェアを計算し、表示形式は%表示で小数点以下2位まで表示しなさい。

    名目額(億円)
国内総生産 5,157,325
  民間最終消費支出 2,933,925
  民間投資
民間住宅 173,122
民間企業設備 815,565
    民間在庫品増加 26,247
  政府支出
政府最終消費支出 905,470
公的固定資本形成 211,871
    公的在庫品増加 2,025
純輸出
輸出 910,186
    輸入 821,175

練習問題6 おむすびの売り上げ分析

下の表は、おむすびの単価と店舗ごとの売り上げ個数をあらわしている。このデータを用いて以下の処理を行いなさい。

(1)おむすびの種類ごと、店舗ごとの販売個数合計を計算しなさい(SUM関数を使うこと)
(2)おむすびの種類ごと、店舗ごとの販売額を計算しなさい(おむすびの単価が変わっても対応できるように、計算式の中で使う価格は、表中の「単価」欄を参照するように計算式をつくること)
(3)おむすびの種類ごと、店舗ごとの販売額シェアを計算しなさい。ただし表示形式は%表示とし、小数点以下1位まで表示すること。

個数
種類 単価 浅草店 上野店 神田店
おかか \100 32 22 38
\100 42 38 32
\100 35 33 38
五目 \100 44 42 44
赤飯 \100 38 35 26
シーチキン \100 26 21 35
おこわ \100 37 29 21

練習問題7 ローン返済

年間の利子率、借入額、年間の返済回数、1回あたりの返済額を与えた時に、借入金がなくなるまでの期間と返済額の合計を求めなさい。ただし、返済は各期の終わりに行われると考える。つまり、t期の期首残高は、t-1期の期末残高−1回あたり返済額 +t-1期の期末残高×利子率÷年間返済回数 で計算するものと仮定する。(ヒント:返済額の合計を計算するには SUMIF関数を使うとよい)


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