神奈川大学 経済学部
2014年度経済情報処理II

第12課 同一ブック内の複数シート間での操作

第12課の目標

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1. 複数の表を上手に使う

例題1. 列幅が違う複数の表を別シートに配置する

※サンプルデータはscore.xlsx 成績表 シート に入っているので、新規作成したファイルにコピーして使うこと。

サンプルデータを開くと、上の方に成績データ、下の方に成績ランクを定義するための小さな表が入っている。このような配置になっていると

などの問題がある。これは、別の種類のデータを入れてある複数の表を混在させていることから生じている。

新しく作成したブックを開いている時にExcel画面の左下の方を見ると

のような部分がある。Sheet1, Sheet2, Sheet3 と書いてある台形の部分を「シート見出し」と呼ぶ。シート見出しが白くなっているシートが選択されているシート、それ以外のグレーになっているシートは非選択状態である。なお、何もしなくてもシートが1〜3の3枚あるのは Excelのデフォルト設定。これは設定を変えれば何枚にでもできる。

現在画面に出ているシートは、作業中のシートだけ。後は隠れていて見えない。ここでは、Sheet2 に下の方の表を動かしてみる。

Step 1. 下の方の表を選択し、[編集]-[切り取り] でクリップボードに切り取る

Step 2. Sheet2 のシート見出しをクリックして選択する

Step 3. Sheet2 に切り取った表を貼り付ける。Sheet1, Sheet2 は下の図のようになる

Sheet1 Sheet2

Step 4. Sheet1の名前を成績表に、Sheet2の名前を採点基準に変更する(*1

シート名を変更するには? → Excel編 Q34

*1)Excelには、後であつかうピボットテーブルのようにやた ら沢山勝手にシートを挿入していく機能もある。作業している時はいいのだが、しばらく経ってから見直すと「このシートに入ってるデータ、何を計算したん だっけ?」ということになるので、シート見出しが適切な名前を持っていることはとても重要。1ヶ月後の自分は他人だと思った方が無難である。

2. 他のシートにあるセルを計算式から参照する

例題2. 平均点に応じて成績基準を変える

例題1でつかった採点基準の表2では、平均点が何点であっても60点未満は落第扱いだった。これでは問題が難しかった時に不幸な学生が増えてしまうので、平均点を基準に評価基準を変えるようにしたい。

Step 1. 採点基準 シートの中に、成績シートの五科目平均の平均を出す計算式を入れる

採点基準を作業中のシートにする
採点基準をクリック
セルA7 ← 平均点 という文字列を入れる
セルB7をアクティブセルにして、平均を計算するためにAVERAGE関数を入力する。
AVERAGE関数の引数として成績表 シートの範囲 G2:G11を指定する。上の状態から成績表シートのタブをクリックすると、成績表シートの内容が表示されるので、必要な範囲をドラッグして選択する。
AVERAGE関数の閉じ括弧を入力して計算式完成。

他のシートにあるセルを参照する場合は、普通のセル参照(範囲参照)の前にシート名をつけ、! で区切ってから普通のセル参照(範囲参照)を書く。

Step 2. 採点基準シートのセル B2 に、Step1で計算した平均点 - 10点 がDの最高点になる計算式を入れる

単なるシート内の計算式なので略

確認問題

population.xlsxを使って、以下の作業を行いなさい

  1. 男女計の人口をシート男女計に計算しなさい。ただし、男性、女性の人口はそれぞれシート男性女性に入っている。
  2. 男女計、男性、女性の年齢計人口をシート都道府県に計算しなさい

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