神奈川大学 経済学部
2014年度経済情報処理II

第17課 手作業でクロス表を作成する

第17課の目標

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1 簡単なクロス表の例

表1(原データ)は、あるグループについて、各メンバーの性別と文系・理系の別を調べたものである。このデータから、「男性と女性では文系・理系の選択に差がある」かどうかをチェックしたい。

表1. 原データ

名前 性別 文系・理系の別
太郎 男性 文系
花子 女性 理系
かな 女性 理系
じん 男性 文系
さくら 女性 文系
一郎 男性 理系

そこで、縦に文系・理系の別を取り、横に男性・女性の別を取った以下のような表を作成してみる。

人数 性別
女性 男性
コース 文系
理系

表中①に入るのは「女性」かつ「文系」の人なので、表1をその条件でチェックすると該当するのは{さくら}である。同様に②は「男性」かつ「文系」であるから{太郎、じん}が該当、③は{花子、かな}、④は{一郎}であることがわかる。ここでは個別の名前ではなく人数だけ知りたいので、人数を書き込むと、

人数 性別
女性 男性
コース 文系 1 2
理系 2 1

となることがわかった。このような表をクロス表と呼ぶ。クロス表を見ると、女性は理系が文系の倍、男性は文系が理系の倍いるので、このグループについては男女でコース選択で差があるように見える(厳密には検定が必要だが、この講義の範囲を超える。興味があれば統計関係の講義を履修すること)。

確認問題
以下のデータ(表2)から縦に居住地、横に性別をとった人数のクロス表を手作業で作成してみなさい

表2. 居住地・性別・年収

居住地 性別 年収(万円)
中区 176
神奈川区 579
西区 623
中区 487
中区 271
鶴見区 436
神奈川区 816
神奈川区 854
神奈川区 244
西区 666

できあがりのイメージ

人数 性別
居住地 神奈川区
鶴見区
中区
西区

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