神奈川大学 経済学部
2016年度経済情報処理

第12課 アニメーション効果

第12課の目標

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準備問題
サイコロの絵を描いて、グループ化して1つの図形として扱えるようにしなさい

1. アニメーション効果

1.1 アニメーションの種類

PowerPointでスライド上の各種オブジェクトに設定できるアニメーション効果は「開始」「強調」「終了」「軌跡」の4種類。このほかに、スライドを切り換えるときのアニメーション(トランジション)が設定できる(後述)。いずれの効果も、効果の対象となるオブジェクトが既に存在していないと設定できないので、まず必要なオブジェクトを全部作成してから、アニメーションを設定するという手順になる。

開始
表示されていないオブジェクトを見えるようにする方法を指定する
強調
表示されているオブジェクトの表示に変化をつけて強調する
終了
表示されているオブジェクトを見えなくする方法を指定する
軌跡
表示されているオブジェクトを指定に従いスライド上で動かす方法を指定する
画面切替の効果
スライドショーで、次のスライドを表示する時の画面切替の方法を指定する

1.2 図形にアニメーションを設定する

例題: スライドの真ん中に直方体が現れる

※これは開始の効果を使う例

Step 1. スライド上に表示したい直方体を描画する

図形を描くには? → PowerPoint編 Q31

Step 2. 直方体に[開始]-[ワイプ]のアニメーションを設定する

図形にアニメーションを設定するには? → PowerPoint編 Q46

Step 3. アニメーションの効果を確認する

アニメーションを確認するには? → PowerPoint編 Q47

練習問題1. 上の例題で作成した直方体に、以下の操作を行ってみなさい

  1. 直方体の開始効果を[ワイプ]以外のものに設定してみなさい
  2. 直方体に終了効果のアニメーションも設定して、表示される → 消える というアニメーション効果を得てみなさい
  3. 直方体に強調のアニメーションも設定して、表示される → 強調 → 消える というアニメーション効果を得てみなさい
  4. ここまでに設定したアニメーション効果について、速度や方向を変えてみなさい

アニメーション効果を変更するには? → PowerPoint編 Q47 コラム

アニメーションの順序を変えるには? → PowerPoint編 Q49

1.3 テキスト文字列のアニメーション効果

例題 3レベルある箇条書きのテキストに開始のアニメーション効果をつける。
ただし、レベル3はレベル2と同時に表示したい

目標とする表示順序は、下の図の 1〜7の番号。これをできる限りラクに設定する

Step 1. タイトルのプレースホルダにアニメーション効果を設定する

「お祭りでの食べ物」はタイトル用で別プレースホルダになっているため、まずここに開始のアニメーションを設定する

プレースホルダにアニメーションを設定するには? → PowerPoint編 Q46

箇条書きをレベルごとで表示するには? → PowerPoint変 Q.50

Step 2. 箇条書きのプレースホルダにアニメーション効果を設定する

タイトル以外箇条書きは全て同じプレースホルダになっているので、次にここに開始のアニメーションを設定する。ただし、単にアニメーション効果を設定しただけだと、上の図のような順番では表示されないのでオプションを設定する

Step 3. グループテキストを設定する

まず、「アニメーションウィンドウ」をクリックして、アニメーションの詳細を表示し、指定を変更したいアニメーションをダブルクリックする

以下のようなオプション設定ダイアログが表示されるので「テキストアニメーション」タブをクリックする

グループテキストを設定する。ここでは、レベル2以下は一緒に表示してほしいので、「第2レベルの段落まで」を選ぶ

これでできあがり

練習問題2. 上の例題のアニメーションの順序を以下のように変えてみなさい

  1. お祭りでの食べ物
  2. 小麦粉を焼いたもの
  3. 砂糖をベースとしたもの
  4. あんこ系 大判焼き、鯛焼き
  5. ソース系 お好み焼き、たこ焼き
  6. 飴系 綿菓子、べっこう飴
  7. その他

アニメーションの順序を変えるには? → PowerPoint編 Q49

1.4 グラフのアニメーション効果

グラフにアニメーション効果をつけるには?→ PowerPoint編 Q51, Q52

1.5 アニメーションの軌跡の設定

例題: オートシェイプを軌跡にそって動かしてみる

下のような絵で、青い部分から太陽が昇ってくる様子をアニメーションで描いてみる

Step 1. 太陽をオートシェイプで書き込んで、色を変える(例は赤いが、あなたの思う太陽の色で何の問題もない)。

Step 2. 太陽を選択してから、「アニメーションの追加」で「アニメーションの軌跡」から「図形」を選ぶ。

Step 3. だいたい、こんな感じになる。この楕円っぽいところを→の方向に動く。

Step 4. ちょっとこの範囲だと狭いので、図形を変形してみる。ついでにハンドルをつかんで上下ひっくり返して、下からスタートするようにした。

Step 4. 海(のつもり)の青い楕円を描いてできあがり


練習問題3. このままだと、太陽が最初出ていて、下にもぐってまた出てくるという変な絵になっている。その辺をいい感じに直してみなさい。

1.6 アニメーションの一括設定

スライドマスタを変更するには→ Q17

確認問題

(1)アニメーション用のサンプル(animation.pptx)にいろいろアニメーション効果をつけてみなさい

(2)簡単な文字だけのプレゼンテーションのサンプル(sakura.pptx)を、アニメーションの一括設定を使って動きのあるプレゼンテーションにしてみなさい(※ 個別設定しないこと)

(3)各種オブジェクトについて、実際に作成してアニメーション効果を設定してみなさい

(4)前回作成したサイコロを使って、サイコロが転がるアニメーションを作ってみなさい(☆)


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