第14課 Webブラウザ(web browser)の使い方
第14課の目標
- あるページのURL(Uniform Resource Locator)が与えられた時に、正しくそのページを閲覧できるようになる
- URLの構造を理解し、正しく使えるようになる
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準備問題
3. 下の入力欄にインプットメソッドを OFFにしてから、すべて半角文字で、https://eip.econ.kanagawa-u.ac.jp/eip/ と入力してみなさい
自信がない人は→「第1課 文字入力」を再確認
1. ブラウザの起動と URL入力
- WWWを見るために使うアプリケーションのことをブラウザ(browser)と呼ぶ
- 実習環境の標準ブラウザは、Internet Explorer(インターネット エクスプローラ。以下、IEと略記)という名前のもの。この他にPC用として有名なものとしては Firefox、Opera、Safariなどがある。携帯用などの組み込み分野では、ACCESS社の製品が有名。
1.1 ブラウザの起動
をマウスの左ボタンでクリックすると起動する
1.2 URL入力
IEでは、URLを入力する欄には下図に示したように「アドレス(D)」と書いてある。ここに単にURLを入力すれば、指定したページが表示できる
2. URLの構造と解釈
- ブラウザを開いたときに、「アドレス」欄に表示されている文字列がURL(Uniform
Resource Locator)と呼ばれる文字列
- 上の例だと http://www.kanagawa-u.ac.jp/ がURL
- URLは一般的には英字と数字のみ。UTF-8もつかえるが、これはサーバを選ぶ
- URLの仕組みを知っているといろいろなページを見るときに効率がよくなる
2.1 神奈川大学図書館の URL(http://www.kanagawa-u.ac.jp/library/)の読み解き
- 最初のhttp:の部分はscheme(案)と呼ばれ、//以降の情報を得るためにどのような方法を使うべきであるかを示している。よく見るhttpはHyper
Text Transfer Protocolの略で、Webで使われる通信規約(プロトコル)。つまり情報を得るためにはhttpを使って欲しいということを表している。あまり見ないモノも含めると実はかなりの数のschemeが定義されている。httpsの場合は、暗号化したhttpになる。http:の他には、ftp:などがある
- www.kanagawa-u.ac.jpの部分は「サーバー名」(authority)と呼ばれる部分であり、インターネット上で目指すコンピュータを一意に指定する文字列である
- /library/ の部分は、サーバー名で指定したサーバーのどこに求める情報があるか(path)を示している
さらに、サーバ名は以下のように分解できる
- jp
- 日本の
最後が jpで終わるのは日本のJPNICという組織が管理している名前であり、これは国名ドメインと呼ばれる。最後の2文字と国名の対応はISO 3166として決まっているが、実際にISO 3166に載っている国の組織が管理しているかはまた別の話。たとえば最後が
.tvで終わる国名はISO 3166ではTuvalu(ツバル)という国であるが、この国はTV(テレビですね)という自国のドメイン名に目を付けて売り払ってしまったため、現在ではツバル国のドメインではない。
また、.com, net, org, biz, info, name, proなどは Generic TLD(Top Level
Domain)と呼ばれ、特に制限なく利用することができるため、このような文字列で終わるドメイン名がどのような内容であるかをあらかじめ知ることはできない。
- ac
- 大学計研究機関の
日本においては、その名前を使っている組織がどのようなものであるかを表す属性型JPドメインというシステムと、汎用JPドメインと呼ばれるシステムの両方が利用されている。属性型JPドメインは、JPの前の2文字によって組織の属性がわかるようになっている。汎用JPドメインではJPの前はすぐ組織名になるのでこのような情報はない。
- CO 一般企業
- OR 会社以外の団体
- NE ネットワークサービス
- AC 大学系教育機関
- AD JPNIC会員
- GO 政府機関
- ED 小・中・高など
- GR 任意団体
- LG 地方公共団体
- kanagawa-u
- 神奈川大学の
- www
- wwwというサーバ
もし、www.econ.kanagawa-u.ac.jpであれば、「日本の学術研究機関の神奈川大学の経済学部のwwwというサーバ」と読める。
2.2 パス(path)の読み解き
パスは2.1で決まったサーバ上でどこに必要な情報が入っているかを指定する部分である。通常、/で区切られた複数の部分から成り立っている。
たとえば、/eip/2008/tips.html というパスは
- eip
- 2008
- tips.html
という3つの部分からできている。もし同じサーバに /eip/2008/hoge.html のようなパスもあれば、一般的には以下のような構造で情報が配置されていることが期待できる。
このような構造になっている場合、/eip/2008/ というパスを指定すると、サイト制作者が
2008部分のインデックス情報として見せたいページが自動的に表示されることが多い(場合によっては、そのようなアクセスは禁止していることもある)。検索エンジンなどで見つかった断片的なページから、他の情報を得る時にはやってみる価値はある。
また、URLの中に ~ (tilde、ティルダに近い音)あるいは %7E が入っている場合があるが、これは一般には個人が個人の見解として書いた情報が入っているケースが多い。たとえばプロバイダなどでWeb用のスペースを借りて作成したページはこのような
URLになることが多い。
練習問題 1 いろいろな URLの読み解き
以下のURLがどのような意味を持っているか、上記の例にならって読み解きなさい。
- http://www.law.kanagawa-u.ac.jp/index.html
- ftp://seven.econ.kanagawa-u.ac.jp/foobar/test.tar.gz
- http://www.kantei.go.jp/
確認問題
- https://eip.econ.kanagawa-u.ac.jp/eip/ を開いてみなさい
- http://www.mhlw.go.jp/ というURLはどういう意味を持っているか説明してみなさい
- http://www.hogehoge.co.jp/hogehoge/ という URLと、http://www.hoge.ne.jp/~hoge/hogehoge/
というURLでどちらも hogehogeという製品について説明している。URLだけから判断した場合、どちらが
hogehogeについての企業の公式見解を表していると予想できるか。
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©2017, Hiroshi Santa OGAWA
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