例題1. 列幅が違う複数の表を別シートに配置する
※サンプルデータはdata06.xlsx 成績表 シート に入っているので、新規作成したファイルにコピーして使うこと。
サンプルデータを開くと、上の方に成績データ、下の方に成績ランクを定義するための小さな表が入っている。このような配置になっていると
などの問題がある。これは、別の種類のデータを入れてある複数の表を混在させていることから生じている。
新しく作成したブックを開いている時にExcel画面の左下の方を見ると
のような部分がある。Sheet1,と書いてある長方形の部分を「シート見出し」と呼ぶ。シート見出しが複数ある場合、シート見出しが白くなっているシートが選択されているシート、それ以外のグレーになっているシートは非選択状態である。なお、何もしなくてもシートが1枚あるのは Exce2016のデフォルト設定。これは設定を変えれば何枚にでもできる。
Tips: 初期設定のシート数を変えるには?
ファイル-[オプション]で、「基本設定」のなかから、「新しいブックの作成時」のなかの「ブックのシート数」を変えればよい。
ちなみに、Office2010までのデフォルト設定は3枚だった。
現在のシートは、作業中のシートだけ。ここでは、新しいシートを追加して、新規のシートに下の方の表を動かしてみる。
Step 0 新しいシートを追加する
ウィンドウの下の方にあるをクリックすると新しいシートが追加される。この例では新しく追加されたシートはSheet2という名前になっているが、もちろん既にSheet2がある場合はもっと大きな数字になる。
→
Step 1. 下の方の表を選択し、[編集]-[切り取り] でクリップボードに切り取る
Step 2. Sheet2 のシート見出しをクリックして選択する
Step 3. Sheet2 に切り取った表を貼り付ける。Sheet1, Sheet2 は下の図のようになる
Sheet1 | Sheet2 |
Step 4. Sheet1の名前を成績表に、Sheet2の名前を採点基準に変更する(*1)
シート名を変更するには? → Excel編 Q34
(*1)Excelには、後であつかうピボットテーブルのようにやた ら沢山勝手にシートを挿入していく機能もある。作業している時はいいのだが、しばらく経ってから見直すと「このシートに入ってるデータ、何を計算したん だっけ?」ということになるので、シート見出しが適切な名前を持っていることはとても重要。1ヶ月後の自分は他人だと思った方が無難である。
練習問題1. 例題1で使ったブックを使って以下の作業を行ってみなさい
シート操作 → Excel編 Q34、Q35
例題2. 平均点に応じて成績基準を変える
例題1でつかった採点基準の表2では、平均点が何点であっても60点未満は落第扱いだった。これでは問題が難しかった時に不幸な学生が増えてしまうので、平均点を基準に評価基準を変えるようにしたい。
Step 1. 採点基準 シートの中に、成績シートの五科目平均の平均を出す計算式を入れる
他のシートにあるセルを参照する場合は、普通のセル参照(範囲参照)の前にシート名をつけ、! で区切ってから普通のセル参照(範囲参照)を書く。
Step 2. 採点基準シートのセル B2 に、Step1で計算した平均点 - 10点 がDの最高点になる計算式を入れる
単なるシート内の計算式なので略
Step 3. ここまでの作業をしたファイルを、成績評価.xlsxという名前で保存しておきなさい。
練習問題2. population.xlsxを使って、以下の作業を行いなさい
population.xlsxを使って、従属人口指数を都道府県別に男女別に計算した結果を収めるシートを作成し、そのシートに 従属人口指数 という名前をつけなさい。ただし、
従属人口指数 = (年少人口 + 老年人口)÷生産年齢人口
年少人口 = 15歳未満の人口
老年人口 = 65歳以上の人口
生産年齢人口 = 15歳から64歳までの人口
として計算すること。
※この問題は、他のシートにあるデータを計算式から参照する練習なので、シート従属人口指数 には年少人口、老年人口などの計算の途中で使うデータは置かないで、計算式の中で直接男性、女性のデータが入ったシートを参照すること。
©2017, Hiroshi Santa OGAWA
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