第27課 いろんな要素を文書に入れてみる
第27課の目標
- 画像、表、数式などが入った短い文書が作成できる
- 文書中での画像の位置を適切に決められる
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準備問題
1. 第25課の確認問題で作成した、hana-sakura.docx をどこに保存したか確認しておきなさい。
2.
この梅の花の画像を
ume.jpg という名前で保存しておきなさい(右ボタンクリックで保存する)。
1. 画像の利用
1.1 画像の挿入
例題1. 画像ファイルの挿入
水の分子モデル画像ファイルをダウンロードして、h2o.png という名前で保存しなさい。さらに、保存した画像ファイルを第25課で作成した文章(t2)に挿入しなさい。挿入したファイルは t6 として保存しておきなさい。
1.2 画像の調整・移動
例題1で挿入した水の分子モデル画像は若干大きくて、B5の用紙ではうまくおさまらない。また、場所もどうも気にくわない。このようなときには、サイズを調整したり、移動したり、自由に動かせるようにしたりできる。
挿入した画像などを自由に動かすには? → Word編 Q56
画像を固定するには? → Word編 Q58
例題2. 画像の調整
例題1で作成した文書を編集して、図が下の絵のような感じで収まるようにサイズやレイアウトを調整しなさい。完成した文書はt7として保存しておきなさい。
練習問題1.
挿入-図-[オンライン画像]-[Webを検索]を「水」で検索して出てきた画像から、何か1つ選んで文書に挿入し、サイズやレイアウトをバランスよく調整しなさい。
2. 表の入力
表を作成するには? → Word編 Q49
表の列幅や行高を変えるには? → Word編 Q50
表に行や列を追加/削除するには? → Word編 Q51
罫線の種類や色を変えるには? → Word編 Q53
表を文書内にうまく収めるには → Word編 Q54
例題3. 表の挿入
以下の文章を第25課で作成した t5 の最後に続けて入力しなさい。テキスト部分はコピーしても構わないが(貼り付けは「形式を選択して貼り付け」で「テキスト」を選んで行うこと)、表はWordの表機能を使って作成すること。
入力が終わったら、 t8 という名前をつけて保存しなさい。
Tくんの主張のポイントは、「平均点は真ん中なので、半分の人が平均以下の得点だ」というところにある。一見もっともらしいように見えるが本当だろうか。
下の表は2006年ワールドカップのブラジル代表のうち背番号が1〜11の選手の身長のリストである。
表1. 2006年ワールドカップブラジル代表選手の身長
番号 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
身長 |
195 |
176 |
188 |
181 |
179 |
168 |
189 |
185 |
183 |
182 |
172 |
このデータから平均身長を計算すると、181.6cmとなる。平均を計算するプロセスを一般化して書くと、全体で n個のデータがあるとしたばあい、それぞれを加えて、nで割るだけである。このとき、平均はTくんが考えているような意味で真ん中という性質を持っているのだろうか? 少なくとも、上記の計算の過程では順番が真ん中という性質は全く使っていない。
それでは、具体的なデータを使ってまず数えてみよう。平均身長が181.6cmなので、平均以下の選手は背番号2,
4, 5, 6, 11の5人。11人中5人なので、ブラジル代表11人の平均身長はほぼ真ん中にあると言っても差し支えなさそうである。 |
練習問題2.
t8の最後に以下の文章と表を作成してみなさい。セルの色も下の表のように変えること。入力が終わったらt9という名前をつけて保存しなさい。
この関係をもう少しわかりやすくするために、背番号ではなく身長順に並べ替えたものを表2に示す。
表2. 2006年ワールドカップブラジル代表選手の身長(身長順)
番号 |
6 |
11 |
2 |
5 |
4 |
10 |
9 |
8 |
3 |
7 |
1 |
身長 |
168 |
172 |
176 |
179 |
181 |
182 |
183 |
185 |
188 |
189 |
195 |
なるほど、ブラジル代表の身長データでは平均は真ん中あたりにあると言えそうだ。 |
確認問題
1. 25課の確認問題で作成した hana-sakura.docx を開きなさい。もし、作成していない場合は25課の確認問題を参照して作成すること。
桜の花と日本人
「日本人は桜が好きだ」とよく言われる。確かに、入学式の背景としても、花見酒の背景としても桜は欠かすことができない植物である。実際、日本では単に「はな」と言えば桜を意味することが一般的であり、日本における花の代表選手といえるだろう。表1は、「あなたの好きな花を教えてください」という設問に対する回答を集計したものであるが、桜はバラを押さえて堂々の一位となっている。
表1入る
もっとも、古くは日本での「はな」は梅であったものが桜に変化してきたという経緯があるらしい。もちろん、「今日から『はな』は桜にします」という基準日あるわけではないが、菅原道真が太宰府に左遷された後の有名な歌である「東風吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」では単なる「はな」ではなく、わざわざ「梅の花」と限定している。このことから考えて、既にこの時期には「はな」が梅から桜に変化してきたことがうかがえる。同じく平安時代の歌で百人一首にも収録されている「ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花ぞ散るらむ」の「花」も桜だという話なので、まぁ平安期には桜が「はな」になったと考えていいだろう。
さて、桜といっても品種は沢山あるのだが、開花予想などでおなじみのソメイヨシノは実は全てクローンだということを知っているだろうか? ソメイヨシノは種子で増えることがない品種で、各地にあるソメイヨシノは全て人が接ぎ木などの手段で増やしたものである。接ぎ木では遺伝形質は変わらないので、全部クローンということになる。ソメイヨシノは一斉に開花し、一斉に花を散らしたりすることで喜ばれる品種でもあるが、これはクローンであるためにどの木も外的条件に同様に反応することが効いているという話である。もちろん、クローンであることはいいことばかりではない。たとえば、ソメイヨシノを枯らすような病害が発生した場合には、全てのソメイヨシノが一斉にダメになってしまうリスクが存在することになる。
ソメイヨシノに限らないが、「桜折るバカ、梅折らぬバカ」ということわざがあるとおり、桜は折ると傷口から腐ってしまいやすい植物である。花見はあくまで見るだけにして、酔っぱらって枝を折るというような乱暴な行為は避けるようにしたいものである。」
2. 以下の表を、文中の「表1入る」の位置に、表1として挿入しなさい。もちろんWordの表機能を使うこと。
3. 下の梅の写真を「もっとも、古くは〜考えていいだろう」の段落に貼り付けなさい。大きさは各自調整すること。
4. 下の桜の写真を「さて、桜といっても〜リスクが存在することになる。」の段落に貼り付けなさい。大きさは各自調整すること。
5. ヘッダーに今日の日付とあなたの氏名をいれ、フッターにページ番号をいれなさい
6.
hana-sakura として上書き保存しておきなさい。
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©2017, Hiroshi Santa OGAWA
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