例題1. はみださないように印刷してみる
ページ数に合わせて印刷するには? → Excel 編 Q59
Step 1 印刷したいシートを表示した状態で、[ファイル]-[印刷]を選ぶ。
画面の右側に、印刷イメージ(プレビュー)が表示される。なんか良さそうだが、下の方を見ると「1/3ページ」と表示されている。これは、「今プレビューを表示しているページは、全部で3ページあるうちの1ページ目」という意味なので、このまま印刷してしまうと、3ページ出力されてしまうはず。これは困る。
Step 2 2ページ目、3ページ目に何が印刷されるのか確認する
プレビュー画面の下の方に表示されているの赤丸を付けた小さな三角形をクリックすると、次のページ以降のプレビューが表示されるので、何が2ページ目、3ページ目に印刷されるのかをみてみよう。
2ページ目
3ページ目
Step 3 1ページに収める方針を考える
プレビューを見ると、2ページ目はグラフの枠線がちょっとはみ出しているだけで、3ページ目は日付がはみ出していることが分かる。つまり、こんなイメージでExcelは印刷しようとしているらしい。これくらいならちょっと修正すれば1ページに収まりそう。
いろいろなやり方が考えられるが、ここでは内容の修正をしないで1ページに収めることを目標にする。そうなると、「全体として印刷する大きさをちょっと小さくすればうまくいきそう」ということでなんとかしてみよう。
Step 4 拡大・縮小を使って1ページに収める
印刷画面の下の方に、最初は「拡大縮小なし」と書いてあるプルダウンメニューがあるので、これを使う。
全体を1ページに収めたいので、このメニューの中から「シートを1ページにおさめる」を選ぶ。
Step 5 プレビューが更新されるので、1ページに入っているかどうかを確認する。
今度は1ページに表示できるとExcelは主張しているので、実際に印刷してみよう(印刷については、クラスでの指示に従うこと)。
練習問題1
data11.xlsxの練習問題1シートを使って以下の作業をしなさい。
例題2. 表の一部だけ印刷する
印刷範囲を指定して印刷する → Excel編 Q58
Step 1 印刷したい範囲を選択する
12月分だけ印刷したいので、A1:L37の範囲を選択する
Step 2 [ページレイアウト]-[印刷範囲]-[印刷範囲の設定(S)]を使う
Step 3 印刷範囲に指定された部分が正しいことを確認する
画面上では、印刷範囲として指定した部分の周りに破線が表示されるので、正しい範囲を指定できているか確認する
※下の図では印刷範囲の境界線の破線を黄色く着色してあるが、実際の画面では別に黄色くないので注意
Step 4 印刷プレビューで、指定した範囲が正しく印刷されるか確認する
12月分だけだと、印刷する部分は横長の表になるので、印刷方向は「横方向」にすると、拡大縮小なしでも1枚におさまる。
練習問題2
data11.xlsx の 印刷用データ シートの中から、12月分について日付、取引番号、単価1〜単価5だけをA4の用紙1枚に印刷したい。適切に印刷範囲と用紙の方向を設定して、印刷プレビューで確認しなさい(実際に印刷しなくてもよい)。
日付、ファイル名などを入れて印刷するには? → Excel編 Q62
(*1)レポートなどの場合は、ステイプルなどで綴じてあっても外れてしまうことが時々ある。全てのページのヘッダーやフッターに「これ、なんだっけ」が分かる情報を入れておくのは自衛手段としても大事。
例題3 印刷日と表のタイトル「12月取引記録」、さらに自分の名前をヘッダーに入れて、data11.xlsxの印刷用データシートの2014年12月分のデータを印刷する。
Step 1 2014年12月のデータを印刷するので、印刷範囲指定をする
例題2参照
Step 2 [ページレイアウト]タブから、[ページ設定]グループの右下にあるダイアログボックス起動ツールをクリック
Step 3 ページ設定ダイアログの中から、[ヘッダー/フッター]タブを選んで、「ヘッダーの編集」をクリック
Step 4 ヘッダーに情報を入力する
Excelのヘッダーは、「左」「中央」「右」の3つの部分に分けて指定できる。ここでは以下のように設定してみる。
※日付は人が指定しなくても[日付の挿入]ボタンを使って入力可能。
Step 5 正しく指定できれば、ページ設定ダイアログの中でヘッダーが確認できる。
Step 6 印刷プレビューでも確認可能
赤枠を付けた部分が、今追加したヘッダー。
練習問題3
data11.xlsxの印刷用データシートに次のヘッダーを設定し、印刷プレビューで確認しなさい
すべてのページに見出しをつけて印刷するには? → Excel編 Q60
例題4 data11.xlsxの印刷用データシート全体を印刷する
Step 1 単純に印刷範囲を設定してみる
全データを印刷範囲指定して、印刷プレビューを見てみるとこんな感じで、3ページで印刷できることがわかる。1ページ目はいい感じ。
ところが、2ページ目のプレビューをすると、ちょっと困ったことに気がつく。項目名はシートの先頭行なので、当たり前だが2ページ目以降にはそのままでは表示されない。これは困る。
Step 2 [ページレイアウト]-[印刷タイトル]をクリック
Step 3 ページ設定ダイアログの中から、「タイトル行」の右側のボックスをクリックする
Step 4 表示したいタイトル行である行番号1をクリックする
Step 5 正しくタイトル行が指定されていることを確認する
この場合は1行目だけ指定なので $1:$1 と書いてあればOK
Step 6 印刷プレビューで正しく設定されていることを確認
2ページ目と3ページ目の先頭行に注目
2ページ目
3ページ目
Step 7 フッターにページ番号と総ページ数を入れる(その1)
3ページ印刷するので、ページ番号と総ページ数も印刷するようにしよう。印刷したあとでバラバラになってしまったら、頼りになるのはページ番号だけ(*2)。
ヘッダーの設定とやり方は全く同じ。まず、ページ設定ダイアログから「フッターの編集」をクリック
Step 8 フッターにページ番号と総ページ数を入れる(その2)
フッターの中央に 「ページ番号 / 総ページ数」という形式でページ番号が印刷されるように設定する。
Step 9 印刷プレビューで、フッターにちゃんとページ番号と総ページ数が入っていることを確認する。
(*2)ページ番号を印刷していない100ページくらいの表を印刷して持ち歩いているときに、手が滑って床にばらまいてしまったらどうなるかを考えよう。ページ番号が印刷してないと並べ直すのはかなり面倒な作業になるし、総ページ数が一緒に印刷してないと、何枚拾ったところで「全部回収できた」と考えていいのかよくわからない。2ページ以上の資料には、ページ番号と総ページ数を入れることは習慣にしよう。手が滑って床にばらまいてしまうのは「誰にでもありがちなミス」として許容されるかもしれないが、全部回収できたかどうかも分からない上、元通りに並べるのに半日掛けるようなマヌケは給料泥棒と言われても仕方ない。
任意の位置で改ページするには? → Excel編 Q58
例題5 例題4の結果を調整して、1ページ目は12月分、2ページ目は1月分、3ページ目は2月分と印刷できるようにしなさい
Step 1 [表示]-[ブックの表示]-[改ページプレビュー]をクリックする
※「改ページプレビューへようこそ」というメッセージダイアログが表示されるので、[OK]をクリックして消しておく。
Step 2 改ページプレビュー 表示に画面が変わる
画面中、青い破線で表示されているのがページの区切り。改ページプレビュー画面では、この青い破線をドラッグして動かすことで、改ページ位置を調整できる。
Step 3 青い破線が12月と1月、1月と2月の間にくるようにマウスでドラッグして動かす
動かした後は、青い実線に変わる
Step 4 改ページプレビューを終了させる
[表示]-[ブックの表示]-[標準]をクリックすると、改ページプレビュー画面から普通の画面に戻る
Step 5 印刷プレビューで、改ページ位置が正しいかどうかを確認する
練習問題4
data11.xlsx 練習問題4シートを使って以下の作業を行いなさい
(1)シート全体をA4の用紙に印刷したい。以下の条件を満たすように印刷設定を行い、結果を印刷プレビューで確認しなさい。
(2)(オプション)シート全体をA4の用紙に印刷したい。以下の条件を満たすように印刷設定を行い、結果を印刷プレビューで確認しなさい。
©2016, Hiroshi Santa OGAWA
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