2006年度経済情報処理
第2回 電子メール・セキュリティの基礎
- 実習環境でメールを読み書きするための設定を行い、基本操作を身につける
- 携帯メールとは違う、電子メール利用上の「常識」を身につける ← 就職活動などで電子メールは必須
- インターネットを安全に使うための知識を身につける
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2.1 神奈川大学実習環境での電子メール利用設定
- 実習環境では、MNSアカウントを使ってメールを送受信することができる
- しかしながら、メールを読み書きするためには若干の設定が必要
- 送信メールサーバ
- 受信メールサーバ
- 自分のメールアドレス、MNSアカウント
- 送信形式
- 発信者名
- 署名 など
- 正しい設定になっていないと、本人がメールを送受信できないだけではなく、他人に迷惑がかかるので注意
「2.1 神奈川大学実習環境での電子メール利用設定」の詳細を見る
2.2 電子メールの練習
- 電子メールのようなツールは実際に使ってみないとうまくならない
- ここでは、実際に何通かメールをやりとりすることによって基本的な電子メールの使い方を学ぶ
- 正しく宛先メールアドレスを指定してメールを送る
- 受け取ったメールに返事が出す
- 相手のメッセージを引用して返事を出す
- ファイルを添付して送る
- 添付されてきたファイルを受けとる
「2.2 電子メールの練習」の詳細を見る
2.3 電子メールとセキュリティ
1. メールを送ってきたのは誰か?
- 2.1で実際に設定したように、電子メールと一緒に送られてくる名前やメールアドレスは送信者が設定したもの
- ユーザーが自分で設定する以上、そこに何が書いてあったとしても「送信者がそう主張していた」以上の意味は持たない
- 悪意のあるプログラムを送るメールや詐欺メールの多くは、勝手に他人の名前とメールアドレスを使うのが普通
- 特に、自律的に感染を広げていくタイプのプログラム(ワームと呼ばれる)は、感染したコンピュータの利用者名を使うことが多い
- ということは、友人のコンピュータが感染したら、友人の名前で悪意のメールが届く(実はこのケースがとても多い)
- 送信者を確認する方法の一つとして、暗号技術を使った電子署名という手法があるが、まだ一般には普及していない
- 「おもしろいファイル見つけたから送るよ」というような文面で友達を名乗るメールが届いたら疑うのが正しい
- 送信者の確認には「送信者しかしらないはずの情報」を使うしかない。誰でもかけそうな文面はまず疑う
- フィッシング(phishing)と呼ばれる詐欺では、銀行やクレジットカード会社の名前でメールを送ってくる
2 添付ファイルの安全性
- 添付ファイルは大変便利だが、同時に悪意のあるプログラムをメールで送る手段としても使える
- 添付ファイルをいきなりダブルクリックして開くのは自殺行為。必ず一旦保存してウィルスチェックをかける
- たとえ友達からのメールでも信じてはいけない。上記のように、実は友達の名前で届くメールの方が危険な可能性が高い
- 疑わしいファイルは開かない。場合によっては、送信者に確認することも必要
- 添付ファイルは「どうしても添付ファイルでないと具合が悪い」ときしか使わない
- 単なるテキストで送れる程度の情報に Wordファイルを使うのは避けた方がよい
- HTMLメールもいろいろ悪さができるので、必要がなければ使わない方が無難
3. 件名の重要性
- 件名はメールの内容を表すようにしよう
- ゴミメールのたぐいは、件名がなかったり、あっても変なものがおおい「突然申し訳ありません」「沢井です」「友達を増やす」など、意味不明
- 名前だけ書いてあるのは、昨今ではゴミメールと間違えられる可能性が高い。避ける方がよい
- 内容に即した件名をつけることで、「送信者しかしらないはずの情報」を受信者に伝えることもできる
- 一言件名はやめよう
- 現在のインターネットでは、ゴミメールが意味のあるメールより遙かに多く流れている
- 多くの人がゴミに重要なメールが埋もれないように、フィルターソフトを使っている
- 件名の特定性が低いと、フィルターにひっかかって、ゴミ箱行きになる可能性がたかい
件名が問題になった実例
- レポート課題を授業後にメールで問い合わせたものの、件名を書いていなかったのでフィルターによって捨てられてしまい、レポート提出できず
- メールでのレポート提出時に「提出します」とだけ書いてあったため、やはりフィルターに捨てられた
4. 内容漏洩の危険性
- インターネットの中をメールが配送されていく経路は、どういう経路なのか事前に確定することは難しい
- 世界中にはいい人もいれば悪い人も沢山いる。経路上がすべていい人なのかどうかはわからない
- インターネットのメールは、古き良き時代に仕組みが作られているので、標準では何の暗号化も行わない→ハガキ程度のセキュリティ
- 漏洩したら問題になるような機微情報をメールで送る際は、必ず何らかの方法で暗号化を行うこと→封書レベル
- 暗号化を過信しない。暗号は正しく運用しなければ安全性を保てない
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©2006, Hiroshi Santa OGAWA
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